令和5年石巻市議会第1回定例会が開催され、
施政方針や会期、会議録署名議員の指名が行われた。
会期については、本日から3月15日までの35日間とすることが決定された。
これに対し、議長を務める安倍太郎氏は「異議なし」との確認を行った。
会議の中では、市長の齋藤正美氏が施政方針を述べた。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、医療や福祉、教育、産業など様々な分野で課題を抱える中、
「利他の思い」で地域の復興を目指す姿勢が語られた。
特に言及されたのが、復興に向けた事業の進展についてである。
齋藤市長は、既に全11施設のうち9施設が稼働する雨水排水ポンプ場などの整備を通じて、
ハード面での復興事業が進展していることを報告した。また、地域コミュニティの再構築や心のケアの重要性も強調された。
さらに、施政方針は「全ての世代が生きがいを持って活躍できるまちづくり」の重要性を掲げた。
このため、新型コロナウイルス感染症の影響により延期されたイベントの再開や、
石巻川開き祭りの100回記念大会を盛り上げるための特別事業の企画が計画されている。
また、地域の特産品を味わうスポーツイベントも再開され、地域と参加者との交流が促進されると述べた。
安全・安心なまちづくりに向けた取り組みも報告され、
「災害に強いまちづくり」の観点から、津波対策の強化やハード面とソフト面での総合的な防災(減災対策)に努める方針が示された。
今後も避難道の整備や緊急支援体制の強化が求められる中、
医療体制の充実や新型コロナウイルス感染症への対応が重要課題として位置付けられている。
市長の施政方針に対し、今月17日及び20日に質疑が行われる予定であり、
議会は引き続き市民の声を反映した行政運営に努める姿勢を示している。