今月9月22日に、令和5年第3回石巻市議会定例会が開催された。議会では、地域に根差した問題解決の議論が繰り広げられた。中でも注目されたのは、桃生小学校の統合問題であり、これは地域住民から地域社会の未来を見つめた重要な課題として提起された。月初に行われた住民説明会では、桃生小学校の統合に対する期待と不安が交錯した。この統合計画では、令和7年4月に桃生小学校を新設し、現桃生中学校も小中一貫校として活用するとしており、特に中学校の施設の劣化調査についての早急な取り組みが求められた。
また、新型コロナウイルスワクチンに関する健康被害救済制度では、グローバルな影響力が存在する中、特にワクチンの副反応に関する相談体制が厳しい状況にあることが報告された。これに関しては、自治体がどのように市民をサポートするかが問われており、今後の対応が注視される。加えて、ワクチン接種後の健康被害による申請数が増加しており、その内訳としては、医療費の申請がほとんどで、その傾向が浮き彫りになった。
更には、地域おこし協力隊の現状に関する報告もあり、活動を通して地域活性化を図りたいとの意向が伝えられた。現行の隊員数は9名で、さまざまなプロジェクトに取り組んでいるが、引き続き隊員の確保が重要課題であるとのことだ。一方で、高齢者の運転免許証返納を推奨する取り組みもあり、市内タクシー会社による支援が進んでいる中、市としてどのように絡んでいくかが課題とされている。特に地域住民の移動のための交通手段という点で、今後の方向性が求められる。
キャリア教育についても言及があり、中学時点での進路指導が重要とされている。これは、単に大学進学率を上げることだけではなく、地域の特色を活かした人材育成が必要とされます。学校と地域のつながりを重視し、自分の将来を見据えた進路選択をするための支援が求められる。