令和3年石巻市議会第1回定例会が2月25日に開催され、各議案についての審議が行われた。当定例会では、新型コロナウイルス対応を含めた予算案や事務報告が行われた。
最初に議長のあいさつがあり、未だに続くコロナ禍の影響を受け、市民生活の安定が最も重要であるとの認識が示された。その後、日程にしたがって各議案が上程され、特に「令和3年度石巻市一般会計予算」についての審議が注目された。
財務部長の説明によると、一般会計の歳入歳出予算の総額は749億円に設定されている。歳入には市税185億円が計上されており、これは前年度比で2.8%の減少が見込まれている。これは復興特需の収束や新型コロナウイルスの影響による個人市民税、法人市民税の減少を反映したものである。
新型コロナウイルスワクチン接種費用をはじめ、各種健康事業関係の予算も組まれており、特に新型コロナウイルス対策に対して特別な配慮がなされていることがうかがえる。その一例として、健康部長が新型コロナウイルスワクチン接種に関する市民への広報計画を説明し、模擬接種訓練を実施する予定エという報告もあった。
また、市街地の振興策に関連して、多くの議員が医療体制に関する懸念を表明した。特に、民間医院の休止が影響し、地域住民への医療アクセスが懸念されている。この点については、病院局長と健康部長も連携して、医療機関の誘致や支援策に積極的に取り組む意向を示した。
ただし、全体的に令和3年度の予算案には期待感が持たれる一方、医療と福祉の関連調整が課題として残るとの意見も多く出された。今後の運営状況に注視しながら、適切な対策を講じていく必要がある。
最後に、下水道事業会計や病院事業会計においても、効果的な予算執行が求められ、これらの取り組みが地域の安定した発展に寄与することが願われる。各議案については前向きに審議が行われ、最終的には全議案の承認が得られる予定である。