令和3年3月12日、石巻市議会第1回定例会が開催された。
主な議題は、新型コロナウイルス対策としてのワクチン接種の方法、及びそれに伴う各種施策についてである。
議会では、コールセンターの運営や接種券の送付が春頃に行われる予定であることに触れつつ、その際の不安要素や適切な周知方法の必要性が挙げられた。「接種券が届く前に、申込み方法の周知が重要です」との意見があった。
また、新型コロナウイルスによる経済的影響についても議論がなされた。特にイベント業に関して、業者の厳しい状況が伝えられ、「特に飲食業、小売業において経済的な困窮が顕著である」との声も上がった。市当局は、支援策について「国の制度に基づき、必要な支援を検討している」と述べ、今後も状況により柔軟に対応する考えを示した。
さらに、介護職の人材不足についても言及があった。「介護職の雇用促進は重要です。事業者との意見交換を行い、働きやすい環境づくりを進めていく」との発言があり、具体的な施策に期待が寄せられている。
視覚検査についても触れられた。参加者からは、「3歳児健診における弱視の早期発見は重要で、フォトスクリーナーなどの導入が必要ではないか」という提起があった。市は前向きに検討を進める姿勢を示した。
最後に、ヤングケアラーに関する議論が交わされた。「現在、把握しきれていない現実がある。早急な実態調査が必要です」との意見が出され、支援体制の整備が求められた。市当局は、地域のコミュニティと連携し、段階的に実態把握を進める考えを示した。