令和3年3月17日に開催された石巻市議会第1回定例会では、数多くの重要な議案が審議された。
特に令和3年度の一般会計予算については、多くの議員からの質問が寄せられた。石巻市の亀山紘市長は、予算の内容について詳細に説明を行い、主な項目として「新型コロナウイルス感染症対策や地域振興に向けた施策」を挙げた。市長は、「新型コロナウイルスワクチン接種に向けて108,000,000円を計上し、安全でスムーズな接種を行う取り組みを進めていく」と強調した。
また、この会議では石巻須江火力発電所建設計画に関する意見書が提出された。この計画に対しては地域住民からの懸念が多く寄せられており、阿部浩章議員は、「発電所の建設が環境に与える影響を真摯に受け止め、住民が安心して生活できる環境を整える必要がある」と述べ、都市とエネルギー事業の共生を強く訴えた。
さらに、産業建設委員会による報告の中で、石巻市道の駅「上品の郷」条例の一部改正が審議され、観光業に与える影響や経済活性化に寄与するという観点から意義が語られた。委員の中では、値上げを行うことで赤字解消が可能となるという見解があったが、地域住民の理解を得るための報告が必要との意見も出た。
政策が多岐にわたる中、議会運営も議題に挙がり、会議のルールと女性を含む多様な人材の参画を促進する改正規則が提案された。これは特に、出産を理由に議会を欠席する際の配慮が求められる中、育児や看護といった家庭環境の変化に向き合うための必要性が高まっているとされている。
以上のように、石巻市議会第1回定例会では市民の生活の質を保障する様々な議案が審議され、今後の地域づくりに向けて重要な決定がなされることが期待されている。