令和2年の石巻市議会第1回定例会が開催され、様々な重要事項が取り上げられた。特に注目されたのは、議員に対する懲罰の件と一般質問である。
まず、懲罰の件は黒須光男議員が主体となり、彼の発言に対して特別委員会が設置された。懲罰特別委員長の森山行輝議員は、黒須議員の数回にわたる不適切な発言が市議会の品位を汚したとし、8日間の出席停止の懲罰を科すべきとの報告を行った。これに対し、議会は起立で賛成し、懲罰が可決された。
さらに、一般質問では、遠藤宏昭議員が石巻市の新たな施策や地域包括ケアに関する詳細な質問を行った。市長の亀山紘氏は、地域包括ケアの重要性を強調し、自助と互助の精神に基づく地域作りを進めている旨を述べた。また、新設されるささえあいセンターは、高齢者や子供、障害者が共に支え合うための拠点となるとし、多世代が交流しやすい場の提供に努める姿勢を示した。
濱田未香議員の質問では、稲わらの処理状況や、用排水路の復旧が取り上げられた。市は、台風19号の影響で発生した約5,000トンの稲わらを処理し、県外のセメント工場での焼却処分を進めていることが説明された。これに関し、農家の間での負担軽減策や、県との連携強化の重要性も指摘された。
最後に、桃生道の駅の整備計画が報告され、発電所の建設に関する市民の声を重視する姿勢が示された。市長は今後も市民の意向を尊重しながら、必要な施策を進めるとの意向を示している。議会全体では、市民が安心して住める環境を保つための取り組みが続くことが期待されている。