令和5年12月11日に開催された全員協議会では、石巻市の主要な行政計画について議論が行われ、各計画の内容が確認された。
初めに、齋藤正美市長が挨拶を行い、各議題に関する説明を行う予定であることを明らかにした。
協議において、特に注目されたのが第2次石巻市総合計画実施計画である。復興旨を含むこの計画は、令和6年度から令和8年度までの3年間にわたるもので、市民が誇りを持てる街づくりを目指す。千葉宏一復興企画部政策企画課長は、「この計画は短期的な事業実施計画として策定されるもので、具体的な施策が示されている」と述べた。
また、石巻市の財政収支見通しも話題に上った。阿部貴司総務部財政課長は、見込みに基づいた歳入歳出の試算を示し、令和6年度から令和8年度までの期間において、収支差が見込まれ、財政調整基金からの繰り入れが必要になる旨を説明した。
石巻市公立病院経営強化プラン(案)については、髙橋真病院局事務部病院管理課長が経営強化の趣旨を説明。医療環境の厳しさを踏まえ、「効率的な働き方改革を進め、持続可能な病院経営の実現を目指す」とした。
食育推進に関連して、佐藤広幸保健福祉部健康推進課長が第4期石巻市食育推進計画(案)を報告。市民が健康的な食生活を送れるよう意識向上に努める必要があると強調した。
自死対策推進計画についても、改訂された内容が紹介され、特に子供や若者への支援強化が求められる。今後の取り組みに関して、医療機関との連携や相談体制の改善が重要であるとされた。
高齢者福祉計画の策定においては、吉田稔保健福祉部介護福祉課長が新たな介護施策の充実を図ることを説明。施設の整備や人材育成にも注力する方針が示された。
最後に、障害福祉計画に関しては、菊地智恵子保健福祉部障害福祉課長が計画内容を共有し、地域における差別解消や就労支援策の強化が求められることを述べた。