令和3年9月21日に石巻市議会第3回定例会が開催され、いくつかの重要な議題が議論された。
まず、阿部正敏議員が女川原発関連の問題を取り上げた。この質問は、女川原発の誘致が地域住民の意識にどのように影響を与えたかについてのもので、市長の齋藤正美氏が答弁した。市長は、女川原発誘致が牡鹿町にとって地域振興や雇用確保に寄与したことを強調し、地域経済の活性化に寄与したとの認識を示した。また近年の避難計画に関する意識調査では、住民の約7割が自家用車での避難を希望しており、災害時の不安が根強いことも明らかにされた。
次に、阿部議員は県道石巻鮎川線の整備について質問した。市長は避難計画の実効性を確保するためには、道路整備が必要不可欠であるとし、今後の整備に向けた意気込みを述べた。その中で、住民の声を吸い上げる取り組みと、官民が協力しながら進める必要性を訴えた。
さらに、議会では企業立地関連の施策も議論され、地方創生と経済成長のための取り組みが求められた。市長は、市内企業の支援を強化し、外部から企業を誘致するための政策も進めていると述べた。特に、津波・原子力災害被災地域に対する支援制度が重要であることが再確認された。
議会の結論として、各所での移住促進活動や公共交通の充実が必要であり、市民、議会との連携が今後の成長に寄与することが期待されている。また、今後も地域住民の声をしっかりと受け止めながら、課題解決への取り組みを進めて行く方針が示された。