令和3年石巻市議会第1回定例会が開催された。質疑項目には施政方針や新型コロナウイルス感染症への対応が含まれる。
市長の亀山紘氏は、新型コロナウイルス対策に関して、特に高齢者施設職員のPCR検査の重要性を指摘した。感染者発生時の対応策を確立し、感染拡大を防ぐための体制を整える必要性が叫ばれる。
施政方針では、経済支援策や、飲食業界を対象とした具体的な支援策も提案された。亀山市長は「経済活動の停滞による影響調査をもとに、特に大きな影響を受けている飲食店に対して給付制度を今定例会で提案する」と述べた。
次に、復興完結と震災伝承についても議論された。大川小学校や門脇小学校の震災遺構としての重要性が再認識され、教育現場での伝承教育の強化が求められた。市長は教職員への研修を通じて震災の記憶を風化させない努力を続けると約束した。
また、人口減少対策についても指摘された。市内では子育て環境を整える施策が必要とされている。亀山市長は「地域の魅力を高めることで若い世代の定住を促進したい」とし、特に働きやすい環境作りに注力していく意向を示した。
さらに、SDGsの推進についても質疑がなされ、特に環境への配慮が求められる。市内におけるジェンダー平等の欠如も問題視され、女性職員の管理職登用の促進や意識改善への施策が議論された。亀山市長は、女性の登用について職員一人一人の意向を大切にし、適材適所の配置へ努力する方針を示した。
今回の質疑応答では、震災からの復興に向けた多方面にわたる課題が浮き彫りとなり、それに対する具体的な施策が求められた。石巻市の未来を見据えた進展に期待が寄せられている。