令和2年7月21日、石巻市議会は全員協議会を開催し、SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業の選定結果や提案内容について協議しました。
亀山紘市長は開会の挨拶で、議員への感謝を述べた後、選定結果の報告を行いました。
本市は2020年度の事業において、全国で33団体の中からSDGs未来都市に選定されています。特に東北エリアでは、石巻市と仙台市が選ばれたことが強調されました。
また、自治体SDGsモデル事業には、未来都市に選ばれた33団体の中からさらに10団体が選定されています。本市にとっては、県内で初の選定となります。
星憲復興政策部SDGs地域戦略推進室長は、提案内容の詳細を説明しました。「最大の被災地から未来都市石巻を目指して」と題し、その計画では新産業の創出や、新たな移動手段の構築を通じて地域経済を活性化し、地域社会の持続可能性を向上させることを目指しています。
この全体計画では、環境保全や高齢者の孤立防止を重視しており、「おたがいさま」の精神で支え合う地域社会の実現が掲げられています。
経済面においては、豊田通商との連携によるハイブリッドリユース事業の展開が進められており、「廃車となったハイブリッド車に搭載されているバッテリーを回収し、再生利用する手法」が説明されました。
質疑応答では、山口荘一郎議員がグリーンスローモビリティの実施形態について質問し、佐藤宏幸復興政策部ICT総合推進室長が連携の詳細と流れを詳しく説明しました。
さらに、渡辺拓朗議員からは、事業費の内訳に関する質問がなされ、星室長は補助金と一般財源の割合について具体的な金額を明示しました。一般財源の負担を可能な限り抑える方針が示されたことは、議員の理解を得る上で重要なポイントとなりました。
最後に、全員協議会はスムーズに進行し、提案内容の重要性に対する合意が得られる形で閉会しました。今後は0920の市議会に向け、具体的な補正予算案を準備することが決定されました。