令和４年６月２９日、石巻市議会第２回定例会において、図書館の新設や国民健康保険税についての議論が行われた。
特に図書館については、市民が気軽に利用できる場所の必要性が強調され、ポプラ社との連携を活用した読書環境の充実が期待されている。教育長は、図書館が地域にとって重要な場所であることを述べ、具体的な設計や機能について市民の意見を踏まえて進める必要性を指摘した。
また、津波浸水想定が公表されたことを受けて、公共施設の設置場所や市立地適正化計画との整合性が問われた。建設部長は、津波浸水想定区域内でも必要な公共施設を設置する可能性を明言し、主に住民の安全を最優先に考えていくとした。
一方、新型コロナウイルスの影響が続く中、観光業への行政の関わりが継続されている。石巻圏観光推進機構との協力を通じ、観光地としての魅力の発信が行われる方針である。市長は、教育旅行への誘致を強化し、郷土の誇りや魅力を広く発信していく意向を示した。
さらに、国民健康保険税の負担軽減に関する要望としては、均等割の見直しが挙がり、特に未就学児に関する減免の拡大が求められた。保健福祉部長は、現行の減免政策について言及しながら、さらなる支援を検討する姿勢を示した。
このように下した各施策は、市民の実情に応じた改善策として位置づけられ、今後の課題として常に見直す必要性が確認された。