令和3年の石巻市議会定例会では、様々な重要議題が取り上げられた。特に、市長交代による事業評価やこれまでの施策の見直しが強く求められている。
まず、事業評価についての質問に対し、亀山市長は「新市長への評価結果の説明を行うことを考えている」と述べ、評価結果に基づく説明が重要であるとの認識を示した。
さらに、総合基本計画の改定については、現行の計画が76のまちづくり指標に基づいて実施されていることが報告された。しかし、具体的な数値の開示が行われておらず、これを市民に周知し、さらなる透明性を持たせる必要があるとの意見が出されている。
また、地域自治システムについての取り組みが進められており、現在は16地区での実施を目指している。運営団体の育成や参加者への支援が求められる中、立ち上がりの成果について具体的な数値目標を設定する必要性が強調された。しかし、実際に立ち上がった地区における成果の把握と評価は依然として難しいという課題も残っている。
さらに、上品の郷に関しては、経営が厳しい状況が続いている。指定管理料の算定が適切でないとの指摘もあり、経営改善策としてコインランドリーの導入が提案されているが、その真の効果に疑問の声も挙がっている。行政としては経営方針の明確化と、地域貢献への意識が不可欠であり、具体的な客観的データを公表することが重要とされている。
上品の郷の今後は、経営理念の実現が求められており、地域活性化に貢献するための具体策が早急に必要である。地域資源を活用した新たなサービスや、訪問者のニーズに合わせた柔軟な対応が期待されている。これらの議題は、石巻市が進化し続けるための大きな一歩となるだろう。