令和元年第2回定例会では、石巻市の産後ケアや高齢者福祉に関連する取り組みが議論された。特に、産後ケアについては、事業の実施が困難である現状が報告された。従来の1回の産婦健診が不十分とされ、助産師や医療機関との連携を強化することが重要と強調された。岩沼市の成功事例を参考にし、石巻市でも周知を図る必要がある。
また、難聴児への補聴器購入助成制度も取り上げられた。これまでの申請件数は少なく、特に補修に関する助成を求める声が多い。身体障害者手帳を持たなくても、同様に生活に支障をきたす方への独自の支援の必要性が指摘された。今後は地域での意識啓発を進めるとともに、実際に支援が行き届くよう、制度の見直しが必要である。
高齢者に対する交通支援についても言及され、現在の交通手段確保の状況と今後の課題が議論された。デマンド式の乗り合いタクシー運行が推進され、地域別の協議会が設立されている。しかし、今後の課題として運行管理や高齢者が安心して利用できる環境づくりが求められる。市長もこの点に関して前向きな姿勢を示し、関係各所との連携強化を図る意向を示した。
また、河南地区では今後の道路整備の進捗状況が確認され、住民からの要望を踏まえた計画が進行中であると報告された。これに関連する地域の要望には、バス路線に接続する市道の整備が含まれ、明確な方向性が見出されることが期待されている。