令和2年6月16日に開催された石巻市議会第2回定例会では、市内の稲わら堆積被害について取り上げられた。また、ニホンジカやイノシシに関する有害鳥獣の被害や、新型コロナウイルス感染症に関連する経済対策についても議論が行われた。
稲わらの撤去については、農業者が自ら撤去した量は3万4,500立方メートルに及ぶ。さらに、自力撤去ができない農家や水路における推定撤去量は、全体で6万7,329立方メートルに達する。市の補助金は今後7月中に交付される予定であり、190件の農家に対して1億7,250万円の補助が交付される。札幌市の例を引き合いに、補助金交付の迅速さが求められる中、市民からの期待が高まる。
ニホンジカの被害についても言及があり、捕獲頭数も高水準を維持しているが、市内での生息密度はいまだ高い。目指すべき生息密度は1平方キロメートルあたり10頭以下であり、今後は捕獲手法の見直しが必要とされている。また、イノシシ被害はまだ少ないが、引き続き監視と対策を強化していく方針が示された。
新型コロナウイルスの影響下では、外来患者の発熱に対しての対応が重要視されており、発熱外来の設置についても協議が進められている。石巻市立病院では、発熱者がいる場合には別の場所での診療を行っており、体温にも注意を払っている。市民の安全を守るため、発熱などの疾患への迅速な対応が求められている。
このように、定例会では様々な問題が取り上げられ、それぞれの課題に向けた対策が必要な現状が強調されている。やはり、適切な措置を早急に講じ、地域社会を支えていく必要がある。