令和元年6月21日、石巻市議会では、中心市街地活性化の重要性とその進捗状況を巡る議論が行われた。特に、公共交通機関の利便性向上、既存テナントとの調整の必要性、そしてニホンジカの生態調査結果について集中した。まず、待合所の設置については、亀山紘市長がJRに要望した状況が説明された。具体的な設置地点や時期については未定であり、引き続き要望を強化する方針を示した。加えて、現市役所1階の商業施設については、特定の企業と1件の交渉が進展中で、既存テナントへの配慮とともに、その進捗を見守っているとのこと。
次に、中心市街地の活性化基本計画に関連して、現在の進捗状況が報告され、具体的には南浜津波復興祈念公園、そして防災マリーナといった拠点の整備が進んでいるとされた。特に南浜公園は開園の見込みが立っている一方、既存のインフラ整備への理解と協力が求められた。これに対し、産業部と復興事業部はそれぞれの専門的視点からのアプローチが重要であると強調された。
さらに、鹿問題も議題に上り、ニホンジカの生息数と捕獲数についての調査結果が発表された。この調査によれば、ニホンジカの生息地域は拡大を続けている一方で、農作物への被害も問題視され、捕獲業務の強化が求められた。さらに、石巻市においては、捕獲後の鹿肉の有効活用についても、食文化としての新たな推進が期待されている。
最後に、AEDの設置状況に関する情報も共有され、公共施設での設置が進む中、今後は民間施設の設置も促進される方針が示された。特に、講習会の開催を通じて市民の意識向上が図られ、応急処置ができる環境整備が継続される予定である。
石巻市は、さまざまな課題に直面しながらも、地域の活性化を目指し、一丸となった取り組みを進めていく姿勢を明らかにした。引き続きさらなる進展が期待される。