令和5年2月17日、石巻市議会の第1回定例会で、齋藤正美市長が施政方針に関して質疑に応じた。本日は、行政報告や合計特殊出生率の訂正、地域コミュニティや医療体制など様々な課題について話された。
まず、行政報告では、合計特殊出生率が従来発表の1.26から1.23に訂正された。市長はこの訂正について、市議会に対して大変な迷惑をかけたことを謝罪した。また、誤った情報が市民に伝わっていることの重要性を強調した。
地域コミュニティについて、市長は、新型コロナウイルスの影響で人々が集まる機会が減少しており、高齢者のメンタルヘルスケアの必要性が高まっていると指摘した。具体的には、地域包括支援センターと連携し、サロン活動などを通じて高齢者が社会に参加できる場を作ることが必要だと言った。
石巻川開き祭りについては、100回目の記念大会に対する期待感が示された。市長は多様なイベント開催を予定し、市民が参加できる機会を増やすことに注力する考えを表明した。特に、花火大会の打ち上げ場所については、市民の意見を参考に決定する方針を示した。
医療体制の充実に関して、市長は医師確保のため、地方大学との協力を進める方針を明らかにした。高齢化が進む中、医療のニーズに応じた体制を整えていく重要性を強調した。特に、離半島部の医療提供については、地域の特性に応じた柔軟な対応を行う考えだ。
また、学校給食センターの労働環境については、労働環境の改善が急務であるとした。特に冷房設備の不足について、当面の対応を検討していることを明かした。横断的な課題とともに、教育環境を整備していく方針を再確認した。
防災訓練の強化に関しても言及され、市民が効果的な避難方法を理解できるよう、コミュニケーションを強化していく必要があるとの意見が述べられた。特に津波からの安全な避難行動が求められ、住民説明会や啓発活動の強化が検討されている。
最後に、SDGsの推進についても話が及び、市長はその認知度向上に向けたさまざまな施策を続けていく姿勢を示した。市民に対しても幅広い周知が求められると強調し、持続可能な地域社会を構築していくための努力が続けられる意義を述べた。