令和3年1月27日に横須賀市議会は臨時議会を開いた。
本議会では、令和2年度横須賀市一般会計補正予算に関する議案第1号が主要な議題であった。市長の上地克明氏が「予算総額を2097億9126万1000円とする補正予算を提案した」と述べ、主な施策にはプレミアム付き電子チケットの支援が含まれる。
プレミアム付き電子チケット事業は、新型コロナウイルスの影響で苦境にある市内飲食店を支援する目的である。本事業に対しては日本共産党の井坂直議員が反対意見を述べ、「昨年の第1弾では350店舗が参加したが、売上げに結びつかなかった」と指摘した。参加店舗の少なさや、狭い利用条件への懸念が示され、その効果に疑問が呈された。
市長は「この補正は、経済活動を守る取り組みを支えるもの」と主張した。しかし、井坂議員は「一時的な経営資金には限界があり、短期の支援だけでは店舗の存続を図るのは難しい」と訴え、政府との連携を呼びかけた。市議会内ではその重要性について意見が交わされ、市民への影響も考慮された。
さらに、補正予算にはよこすか近代遺産ミュージアムの整備工事長の変更も含まれている。こちらは昨年の予算を修正し、令和3年度に工事完了を延長するという内容である。これにより、関連経費の補正も行われる予定で、納期変更の理由が関心を呼んでいる。
午後3時50分に休憩後、議堂に戻り議案の審議が続けられた。予算決算常任委員会が原案通り可決を求める報告を行った。その結果、大多数が賛成し、議案第1号は可決された。その後、議長の板橋衛氏は「議会の全ての日程が終了した」と宣言し、議会は散会となった。