令和4年度横須賀市議会3月定例議会が開催され、議案が多数提案された。
上地 克明市長は、予算案に込めた思いを語り、特にコロナ対策に重点を置いた施策を強調した。
市民への感謝を表明し、医療従事者の努力を称賛した。市長は「ウィズコロナの時代に向けて、ワクチン接種を全力で進める」と述べ、格段に増加する感染者を抑制するための施策を展開する意向を示した。
また、上地市長は新たな基本構想である「YOKOSUKAビジョン2030」や、地域の個性を生かした政策についても触れた。この中で、「地域で支え合う福祉のまちの再興」と「教育環境の充実」が二つの柱として位置づけられた。
藤野 英明議員からは、人権・ダイバーシティ推進課の権限強化と人員増加について質疑が行われた。藤野議員は、権限の強化が必要で、他部局の施策に対して明確な指摘ができる立場を求めた。市長は「権限を与えることよりも、職員一人一人の意識を高め、人権を尊重することが重要」と答えた。
議案第12号では、行政組織条例を改正する提案があり、人権・男女共同参画課を市長室に移すとともに、その名称を変更することが議論された。藤野議員はこの取り組みを評価しつつ、さらなる権限強化を求めた。これに対して、市長は「職員は常に研鑽を積む必要があり、課の強化を進める意向」を示した。
今後、議会は引き続き議案に対する審査を行い、各施策の具体化を図る。
議会の次回は2月22日、午前10時から予定されており、さらなる議論が期待されている。