令和5年5月16日、横須賀市議会において開会された招集議会で、議長の選挙や予算提案が行われた。
新たに選出された議長は、大野忠之氏であり、初の挨拶で「市民のための公平公正な議会運営を行う」と述べた。また、議長への支持に感謝の意を表し、今後4年間の市政運営に向けた意欲を示した。
副議長には、小幡沙央里氏が選出され、その役割として、円滑で公正な議会運営とさらなる議会改革に尽力する旨を強調した。選挙は38票中有効投票が37票、無効票は1票という結果で行われた。
続いて、神奈川県内広域水道企業団及び後期高齢者医療広域連合の議会議員選挙が行われた。本石篤志氏が各企業団の議会議員として選任され、令和3年より継続して取り組んできた水道施設再構築に向けた目標についても言及した。
また、大野議長は、「この横須賀市の将来が、多くの市民にとって安心安全なものであるよう、議会の皆さんと共に課題解決を進めたい」と発言。一例として、予算案第51号に関しては、21億4,854万3,000円の増額を含む補正が提案され、物価対策として低所得の子育て世帯へ給付金が支給されることが説明された。
この補正予算が可決された後、各常任委員及び議会運営委員の選任も進められた。議会運営委員には計10名が指名され、各委員は今後の運営において重要な役割を果たすこととなる。議案の審査では、意見や質疑に対して十分な議論がなされ、提案の内容への理解が深められた。
会期は本日から令和6年4月30日までの351日間と定められ、議会は今後も市民に寄り添った政策の推進を目指していく。次回の議会は6月7日に開かれることが決定され、議会運営における改革や透明性確保が引き続き求められるという姿勢が示された。