令和4年1月24日、横須賀市議会において臨時議会が開かれた。主な議題は、令和3年度横須賀市一般会計補正予算の承認である。今回の補正予算は、新型コロナウイルスの影響を受けた対策が中心となっている。
市長の上地克明氏は、議案第1号の概要を説明した。補正予算は、1億2,434万8,000円の増額を伴い、予算総額は1,794億1,972万7,000円になる見込みである。この補正予算の目的は、高齢者や障害者施設に対し、抗原簡易検査キットを配布することで新型コロナウイルス感染拡大を防ぐことである。市長は、「より早期に陽性者の発生状況を把握し、クラスターの発生を防ぐための措置だ」と強調した。
また、補正の一環として、国からの補助に基づく保育所職員の賃金引き上げも計画されている。この賃金の引き上げにより、現場で働く職員の待遇が改善されることが期待されている。補正の必要性には市議からも共感が寄せられたという。
議案に関する質疑は行われなかったため、議案第1号は所管の常任委員会に付託された後、委員会からの報告が行われた。委員長の伊関功滋氏は、議案の審査結果を報告し、「原案を可決すべきものと決定した」と述べた。
議案の最終的な承認に至るまでの過程には、各分科会での詳細な検討が行われ、質疑や討論は行われなかった。午後3時52分、議会は散会し、臨時議会の日程は全て終了した。議会では、今後のコロナ対策に向けた動きが進められることが期待される。