横須賀市議会の令和4年12月定例議会が開催され、観光及び公共交通に関する重要な議題が議論された。
主に堀りょういち議員(よこすか未来会議)が観光施策の推進と、特に市の観光立市推進基本計画における数値目標の達成について質問した。堀議員は、2025年度までの観光客数目標を1,000万人、観光消費額を636億円とするこの計画が新型コロナウイルス感染症の影響で難しくなっている現状を訴えた。特に、昨年度の観光消費額は386億円から444億円にわずかに上昇し、コロナ禍での観光への取り組みが重要であるとの認識を示した。
上地克明市長は「観光推進は民間企業のノウハウを活用したコラボレーションで進めていく」と述べ、各種取り組みや地域資源の創出を強調した。また、現在策定中の後期アクションプランにおいても、さらなる質の向上を図る意向を示した。特に、ルートミュージアム事業が各種施策に寄与しつつある点や、その認知度向上についても触れ、「高い満足度をもって訪問していただくのが重要」と語った。
次に、堀議員から提起された夜の観光推進に関する議論も注目された。夜の魅力を発信するために必要なイベントや施策が審議され、横須賀市の独自性を発揮して活用すべき資源が多いと強調された。市長は「多様なアイデアを共有しながら進めていきたい」と述べ、地域事業者との信携を重視する姿勢を示した。
堀議員はさらに、どぶ板通りの老舗店舗など、夜にも観光資源にできる場所を活かしたい意向を 繰り返した。市長は「夜の活性化は重要であるという認識を持っている」と述べ、公共交通機関との連携を示した。
続く質疑の中で、公共交通の体制についての議論も行われた。市長は「公共交通は国、地方公共団体、民間の協力が必要だ」と強調し、今後の連携体制をさらに進めていく姿勢を示した。議会では、地域公共交通網形成計画の重要性が再確認され、いかに市民からアクセスを向上させるかが焦点となった。
このように、議会では観光と公共交通の重要性が強調され、市民の生活の質向上へ向けた取り組みが実施されることが期待される。この議会が横須賀市の観光振興と公共交通の改善に貢献することが、今後の行動にどのようにつながっていくのか、注視が必要である。