令和2年の12月定例議会では、新型コロナウイルス感染症に関する対策が議題となった。
特に市の対策については、各部局の協力による進行が求められている。健康部疾病予防担当部長は、医療従事者向けの検査費用についての試算を提示し、PCR検査や抗原検査のプール方式の精度について議論された。
例えば、世田谷区がプール方式による検査を見送った理由や、精度に関する課題が指摘され、健康部疾病予防担当部長は「プール方式では精度が下がることがある」と述べた。この発言を受け、大村洋子委員が「具体的にどのような課題か教えてほしい」と質問し、部長が詳細を説明した。
次に、協議事項の2では、保育園の登園者の決定方式に関する検証結果が発表された。こども育成部長は、保育施設利用者への登園自粛要請の背景と、登園許可制の導入を考慮していることを明らかにした。また、保育課長も「県知事の要請によって、引き続き慎重に対応していく」と述べ、市町村との連携を強調した。
今後の方針としては、感染リスクが高いと判断された場合には、登園自粛要請を強化することが検討されている。具体的な手順や基準についての議論は続いており、「近隣自治体との情報共有を重視する必要がある」との意見も出た。
さらに、教育委員会のアジェンダにも焦点が当てられ、学校教育部長は「子どもたちの学習環境について、オンライン授業の準備を進めます」と語った。その中で、休校期間中の不足分を如何に補うかが課題として浮上した。特に小・中学校間の連携が重要視され、教育委員会と学校間で密に連絡を取り合う必要があると強調された。
また、学校教育部長は、学童クラブとの関係性についても言及し、「学校と学童が連携する重要性を再認識した」との見解を示した。委員からも、実際の取り組みを基に具体的な改善策を求める意見が相次ぎ、次回の協議会までに再検証を要求する声が高まった。
新たな課題に直面する中、議会では感染症対策を継続的に見直しながら、市民への情報提供と信頼の確保に努める姿勢が確認された。成果と課題を可視化するための検証結果の提出が要望され、次回の協議会を見据えた準備が進められることになった。