3月24日、令和3年度横須賀市議会定例会が開かれ、予算案に関する議論が集中した。議題には一般会計予算を含む多くの議案が上程されたが、今年度予算案に対する議員の討論では、重点施策について強い意見が交わされた。
特に焦点となったのは、議案第15号の令和3年度一般会計予算だ。小林伸行議員は、特に観光関連予算、猿島公園のトイレ新設に必要な約3億円が膨大であり、優先度に疑問を呈した。「現代の経済状況を鑑みれば、福祉への投資を優先すべきだ。」と述べた。
その一方で、予算案は大多数が賛成で可決され、各般にわたって施策の推進が図られることとなった。特に、予算決算常任委員会の渡辺光一委員長は「要点を抑えた予算が承認されたことで、本市の財政基盤がさらに強固になる」と強調した。
また、次期基本構想についても議論が行われ、南まさみ委員長は「持続可能な市政運営と地域の未来を見据えた基本構想が求められる」とコメントした。市民からの意見収集の重要性についても言及され、今後の施策に反映させる考えが示された。
一方、環境保護に関する問題も浮上した。気候非常事態宣言の請願が提出され、ねぎしかずこ議員は、福祉と環境の二重の視点でのアプローチが必要だと討論に立った。しかし、採決で不採択となる結果に。議員間では、環境問題への取り組みが十分ではないとの指摘もあった。
この会議では、予算案や新設条例の審議が中心となったが、議員による質疑や討論を通じて、今後の市政の方向性が問われる場面が多く見受けられた。今後の議会では、提出された様々な議案に基づく具体的な施策の実行に向けた議論が期待される。