令和元年12月定例会が開催され、横須賀市における複数の重要な議題が取り上げられました。
本会議では一般質問が行われ、議員たちが市長や教育長に様々な意見や提案を述べました。特に、西地区の磯焼け対策や居住支援事業、8050問題などが重要なテーマとして取り上げられました。
まず、西地区の磯焼けについて、川本伸議員(公明党)は、海藻の減少や漁獲量の低下が続いている現状を指摘し、具体的な対策を講じる必要があると訴えました。市長の上地克明氏は、磯焼け対策は深刻な問題であり、漁業の活性化につながる施策を進めていくと回答しました。また、漁業者の新たな挑戦を支援する補助制度の拡充が求められています。
次に、居住支援事業に関しても、川本議員は、住宅の確保が難しい高齢者や低収入世帯に対して支援が求められると述べ、市長は今後も取り組んでいく意向を示しました。居住支援には社会福祉協議会との連携が重要であり、顔が見える関係の構築が期待されています。
さらに、次期横須賀子ども未来プランについても議論されました。小室卓重議員(神奈川ネットワーク運動)は、子ども食堂や地域の支援活動の必要性を訴え、子育ての孤立を防ぐ取り組みが重要であると強調しました。市長は、子育て支援の充実に向けて努力する考えを示し、地域活動の役割が急務であることを認識しました。
また、国民健康保険の特定健診受診率についての質疑もあり、市長は受診率向上に向けた具体的な施策を検討する意向を示しました。特に、生活習慣病の早期発見・治療の重要性が指摘され、今後の取り組みに期待が寄せられています。
さらに、日本遺産に関する取り組みと観光振興策も取り上げられました。渡辺光一議員(自由民主党)は、日本遺産のブランディングや観光事業の推進について言及し、地域全体が連携しながら取り組むべきだと訴えました。市長は、日本遺産を観光振興に活かすことの重要性を認識し、市民と観光客の両方を共同で迎え入れる施策が必要だと応じました。