令和3年12月、横須賀市で子どもの権利を守る条例に関する懇談会が開催された。
この懇談会では、児童養護施設の現状や児童に対する虐待問題についての意見交換が行われた。冒頭、児山秀一氏(春光学園園長)が児童養護施設についての講演を行い、現状と課題を明らかにした。その後、横須賀市民生局こども家庭支援センター長が横須賀における虐待の現状を解説し、出席者からの質疑応答が行われた。
さらに、第2部では策定中の「(仮称)よこすか子どもの権利を守る条例(案)」の報告があり、具体的な内容について議論された。出席者からは、条例の策定にあたり関連機関の連携が必要であるとの意見が多数挙がった。特に教育、福祉、医療といった分野でのつながりを強化することが求められた。
懇談会の最終部では、グループワークショップを通じて、子どもたちが安心して過ごせる環境の重要性が再確認された。ここでは、学童クラブと児童相談所との連携強化、子どもが学校に行きたくない理由に対する理解、さらには虐待を発見するための指導・研修の必要性について意見が出された。これらの議論を通じて、子どもの権利を守るための取り組みが一層進展することが期待される。