令和3年6月2日に開催された横須賀市議会の定例議会では、重要な議題が多く取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響に対する市の対応とワクチン接種の進捗状況が大きな関心を集めている。市長の上地克明氏は、さらに市内全ての市民に対するワクチン接種が完了するまで注意を怠らないようにと述べた。
また、議会では芦名漁港の問題点についても言及された。議員の青木哲正氏は、「部局の報告不足が多く見られ、問題が複雑化するケースが増えている。」と指摘し、これに対し市長は、報告体制の強化を約束した。また、青木氏は具体的人例を挙げながら、市長の認識とその改善策を求めた。これに関連して、市長は漁協との連携を一層強め、迅速な対応を進める必要性を強調した。
さらに、市長は「誰も一人にさせないまち」を実現するため、情報発信の整備についても言及した。これまで横須賀市では広報課の専門性を高め、戦略的な情報発信を進めることを目指しているが、職員の情報発信能力の向上も同時に行わなければならないとの見解が示された。無償化の拡大を優先した保育の問題についても一定の反省が表明された。市内の待機児童が解消されていない状況を踏まえ、新たな取り組みを急ぐ必要がある。
更なる論点としては、子どもたちへのSOS信号を受け取る仕組みの強化、すなわち教育現場での研修強化が求められる。特に青少年の自殺率が上昇している現代において、教育機関の役割は一層重要となっている。