令和3年7月21日、横須賀市議会は臨時議会を開き、複数の重要議案を審議した。
注目されたのは、令和3年度横須賀市一般会計に関連する補正予算案である。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市内経済の回復を目指すもので、上地克明市長はプレミアム付商品券の発行を挙げ、新たな施策を提案した。市長は、毎年のように繰り返される困難な経済状況の中で、地域の活性化が不可欠であると強調した。
また、議案第98号では新たに民生局を設置する改正が提案された。これは福祉や子ども施策に特化した行政の一体化を図るものであり、議会ではこの局の設置によるメリットや実効性について議論が交わされた。大村洋子議員からは、民生局長の設置に関する懸念が示され、さらなる情報連携と予算化の必要性について言及された。
さらに、副市長選任に関する議案も提出された。これには、田中茂副市長が再任され、新しく上条浩氏が選任されることが含まれている。上地市長は両氏を適任者として推挙し、新たな体制を築くことが求められると訴えた。市長は、副市長の役割が市民の意見を政策に反映させるために重要であることを認識していると述べた。
この日付けの会議では、議案第96号から第100号までの全ての議案が原案通り可決された。その後、会議は休憩を挟んで新たに追加された副市長選任に関する議案を議題とし、両件も同意された。これにより、横須賀市の行政体制が一新されることとなった。
総じて、今回の臨時議会は市民の生活や福祉の観点から重要な施策が議論され、合意形成が図られたことが特徴である。今後の横須賀市は、新たな状況への柔軟な対応が求められており、引き続き市民とのより良い共生を目指した施策展開が期待される。