令和2年9月29日に横須賀市議会が開かれ、特に予算に関する議論が中心となった。
議題には、令和2年度の一般会計補正予算が上地克明市長から提案され、議案第116号として審議された。この補正予算は、総額2,084億3,813万9,000円に達し、新型コロナウイルス感染症対策が主な目的とされている。
この補正予算の具体的な内容には、高齢者へのインフルエンザ予防接種の助成や、保育所における衛生管理の強化が含まれる。この措施は、いずれも新型コロナウイルス感染症による影響を受けたサービスの強化を目的としている。特に、高齢者の生活の質を向上させることが重要視されている。
上地市長は、ペットの一時預かりを行うための設備整備についても言及した。この措置は、入院や宿泊療養を要する感染者に対する補助的なもので、動物愛護センターの利用を促進する形だという。市長は、予算の財源についても、国庫や県からの支出金を活用することを説明した。
その後、予算決算常任委員会の渡辺光一委員長が報告を行った。彼は、「本議案は賛成多数で原案どおり可決すべきものと決定した」と述べた。一方で、議員の小林伸行氏は、本案に反対する意見を表明した。具体的には、ペット預かりサービスへの市税の使用に疑問を呈し、受益者負担を求めるべきだとした。市税を用いることに懸念を示した小林氏は、選択的なサービスへの資金支出に対する慎重さを強調した。
議論が終わり、議案第116号は賛成多数で可決された。今回の議会では、コロナ対策を中心とした予算が承認され、今後の施策に期待が寄せられている。議会は午後3時44分に散会され、議事を終えた。