令和2年8月4日、横須賀市議会は臨時議会を開催し、4件の議案について審議を行った。議案は、横須賀市の予算に関わる重要なものであり、特に新型コロナウイルス感染症対策が重要なテーマとして浮上した。
冒頭、議長の板橋衛氏は臨時議会の開会を告げた。続いて新任の教育長、新倉聡氏が紹介され、彼は教育環境が新型コロナウイルス感染症によって大きな変化を余儀なくされていると強調した。新倉教育長は子どもたちの学びを保障する環境整備を進める意気込みを示した。
市長の上地克明氏が提出した議案について説明し、その内容が具体的な支援策に満ちていることを伝えた。特に、議案第87号では、一般会計補正予算として28億766万3,000円の増額を提案しており、感染症対策や地域経済の支援が盛り込まれている。市庁舎や学校での対策支援が含まれており、修学旅行のキャンセルに対する支援も考慮されている。
議案第88号から第90号では、それぞれ水道事業、下水道事業、病院事業会計における補正予算が提案されており、地域のインフラや医療体制の維持に向けた資金が確保されることとなる。特に、議案第90号では、国の支援金を活用し、新型コロナウイルス患者受入れ体制の強化を図る内容が含まれていた。
質疑時間は設けられたが、発言はなかった。この後、各案は予算決算常任委員会に付託され、全会一致で可決される。議長は今回の議案に関して、財政の充実が地域支援に繋がると述べた。議会は議論の中で、今後も市民への支援策が必要であることを確認した。会議は午後5時38分に散会した。議長は今後の財政計画に意欲を示し、議会としての役割を再認識した。