この度の横須賀市議会では、令和元年9月18日に行われた定例議会において、台風15号に伴う被害状況や教育現場の労働環境など、多岐にわたる重要課題が議論された。市長の上地克明氏は、台風による本市の被害状況について、人的な重篤な被害がなく、屋根の破損や玉突き事故の報告を受けたと述べた。特に子安地区では長期間の停電が続き、住民の生活に深刻な影響を与えたことを強調した。
また、台風による復旧作業の一環として、子安地区の市道復旧について、市は住民への調査と協議を進めている。市長は、この市道が重要な生活道路であり、速やかに復旧する必要があると述べた。地元町内会からも要望が寄せられていることを受けて、市は国および県との連携を強化し、迅速な対応を約束した。
議論は教育現場も取り扱い、教職員の過重労働が問題視された。新倉聡教育長は、毎月の勤務時間を把握し、有識者や保護者の意見を元に教員の労働環境を改善する方針を示した。特に、超過勤務時間が月80時間を超える教職員が減少するよう努めていくとし、学校長が教員の勤務状況を把握する重要性を述べた。
続いて、成年後見センターの設立についても強調され、地域に必要な権利擁護のための機関を設置する必要性が議論された。市長は、鹿児島市のような先進事例を参考にして、成年後見制度の利用促進を図りつつ、啓発や広報活動を充実させる意向を示した。