令和3年3月1日、横須賀市議会の定例議会が開催され、主要な議案が審議された。議事の焦点は、2021年度の各会計予算の審議と、令和2年度の補正予算に関する議案であった。
特に、令和3年度の横須賀市各会計予算は、コロナ禍対策や地域振興の観点から重要な内容を含む。市長の上地克明氏は、今後の施策として、「地域の安全と市民の生活の向上」を掲げ、市民生活を支える財源の確保や、各種福祉施策の充実に力を入れる意向を表明した。
また、議案第2号の令和2年度横須賀市一般会計補正予算については、特に新型コロナウイルス感染症対策に係る支出が注目されている。小室卓重議員は、支援策としての具体的な数値や施策について質問し、質疑が行われた。さらに、生活困窮者の支援に対する方針の明確化を求める意見も出た。
また、今年度から新たに設置される生活支援課に関しても、その役割や市民との関わりをより広めていく必要性が議論された。市内活動されるボランティア団体との連携を強化し、実行可能な支援策の構築が求められた。
次に、子育て支援に関する質問が起こり、デジタル・ガバメント推進に関連する子育てサイトの構築についても意見が交換された。市長は、デジタル化に伴う新たな情報発信が重要であると認識し、子育てに特化した情報サイトの必要性を指摘した。
今回の議会では、予算案の審議に加えて、市民の声に基づいた施策が数多く話し合われた。議会は、予算の大切さだけでなく、実際に市民生活にどのように寄与するか、その具体的な手段と方向性を改めて確認する場となった。来年度に向けて、行動の実行力が求められている。