令和3年3月、横須賀市議会は定例議会を開催し、さまざまな議題が提起された。
議会は45件の議案を一括審議し、上地克明市長が令和3年度予算案を提出した。
市長は「全世界がコロナ対応に明け暮れた昨年を振り返る」とし、医療関係者への感謝を表明した。
市長はまた、コロナの影響を考慮し、全庁を挙げた対策を今後も進めることが重要であると強調した。
今回の会議では、令和2年度一般会計補正予算も審議され、さらに、令和3年度の新たな予算案に関しても議論が交わされた。
この年度の一般会計は1595億円で、財源不足を補填するための基金からの取崩しはこれまでで最も少ない38億5000万円に抑える見込みである。
特に新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種の準備が進められている。市長は「攻めの取り組み」として、市民の皆さんへの接種を速やかに実行する意向を示した。
また、地域コミュニティの強化にも重点が置かれ、子どもから高齢者まで、世代を超えた交流の促進が求められている。
他にも、福祉施策や子育て環境の整備も議題となった。具体的な事業として、生活支援やアウトリーチ支援が計画され、地域の福祉機関との連携も意識されている。
更に、議案の中には市街地再開発に関する条例の制定や、公共施設の再編に向けた方針も含まれた。市長は、「地域の活性化には市民との連携が不可欠」と述べ、協力を呼びかけた。
一方、コロナ禍における経済的困難にも触れ、地域経済の直面する課題に対し、支援策を講じる必要性が強調された。市内の中小企業を支えることが横須賀市の経済復興に大いに貢献するとし、具体的な施策が展開される予定である。
議会では、各議案について質疑応答が行われ、特にコロナ対策や地域活性化についての議論が活発であった。
今後の議会では、これらの課題への対応が重要であり、市長は引き続き市民の理解と協力を求めていく方針である。