綾瀬市議会の12月定例会が開催され、様々な重要なテーマが議論された。
特に注目されたのは、綾瀬市のデジタルトランスフォーメーション（DX）や健康づくり、公共インフラの維持、そして子育て支援策についてである。公明党の松澤堅二議員が綾瀬市のDXの取組について質問を行い、市長の古塩政由氏は、デジタル技術を用いた行政サービスの効率化と向上を目指すと答弁した。松澤議員は、今後の進捗状況や推進に向けた市民への情報発信の重要性も強調した。市長は、情報提供の促進に力を入れ、市民がデジタル施策について理解できる内容を積極的に発信していく考えを示した。
また、健康づくりに向けての取り組みも重要なアジェンダであった。公明党の武藤俊宏議員は、健康づくりに係る施策について質問し、特にデータヘルス計画の進捗状況と今後の課題について議論した。市長は、綾瀬市の国民健康保険制度における取組と、介護保険制度に関する地域の課題について十分に共有し、健康寿命の延伸に向けた施策を強化する必要性を訴えた。
さらに、公共インフラの維持や更新に関する比留川政彦議員の質問に対して、市長は、現在市道として認定されている2000を超える路線について、老朽化が進んでいる現実に直面していることを認識し、今後はより効率的かつ計画的な維持管理を進める必要があると述べた。また、これまでの公共施設の管理方法における課題を挙げ、今後の対策についても積極的に検討を進めていく意向を示した。
さらに、小児医療費の無料化についての上田博之議員の提案が歓迎され、18歳までの医療費無料化の実施に向け、令和5年度中に準備を進めることが市長の答弁で確認された。上田議員は、これまでの高齢者支援策にも触れ、取り組みの強化が求められるとの意見を述べた。
一方、学校給食に関しては、栄養士たちが工夫を凝らし、子供たちが喜ぶ給食の提供を目指していると説明された。議員らは、さらに豊かなメニュー開発や、栄養価の向上に向けた取組の強化を求めていく意向を示し、給食センターの設備改善についても言及した。
最後の質問として、交通や環境に関する道路の維持管理が挙げられた。市民との協力が必要であるとの認識が示され、道路破損通報アプリ「あやぴぃあやパト隊」の周知方法について対策を講じていく旨も述べられた。
これにより、綾瀬市は市民を巻き込んだ施策を進めており、今後のさらなる発展に期待がかかる。