令和6年6月3日、綾瀬市議会6月定例会が開会された。本日は、会期決定から補正予算、条例案など多岐にわたる議案について討議された。
その中で注目されたのが、令和6年度の綾瀬市一般会計補正予算(第3号)である。この補正予算には、1億6,353万9,000円の追加が見込まれ、総額は333億7,225万3,000円となることが承認された。
特に、子供たちの性被害防止が強調されており、補正には、保育所や児童クラブへの防犯カメラ設置のための費用が含まれている。また、新型コロナウイルスワクチン接種が令和6年度より定期予防接種となったことに伴う、自己負担軽減措置のための経費も盛り込まれている。
継続的に重要な議案として扱われたのは、綾瀬市こどもドリームプレイウッズ条例である。この条例は、子どもたちの居場所づくりを目的とし、市内に冒険遊び場を設けるものである。設置の詳細な手続きおよび運営は、指定管理者により行われる予定である。
また、ガス式連続フライヤーの取得についても説明があり、経営企画部長の永井裕之氏は、新たに導入することでの効率化を期待し、調理員の負担軽減も示唆した。この新機器は、食材の揚げ効率を向上させ、安定した給食品質の提供に寄与する見込みである。
市議会では、また、地域の歴史や環境保護に関しても意見が交わされた。上田博之議員が、市道認定に伴う開発行為に対して、古東海道の文化的価値や地域の緑地保護について問題提起した。市側は、適切な基準に従ったうえでの対応を強調したが、地域の声に耳を傾けた姿勢が求められた。
更に、午後の議論では、子供たちの居場所作りに関する意見が続き、特に午前中の利用可能性についても議論された。安藤多惠子議員は、居場所作りにおいて午前中の利用開放を提案し、市民活動との連携を強化することを求めた。こうした声を受け、今後の施策には柔軟性が求められるといえよう。
会議は、全体の進行を経て、議案についての質疑も多岐にわたる中、各議案が可決され、6月21日までの会期が決定された。その後、議会は無事に閉会を迎えることとなった。