令和3年5月12日に開催された綾瀬市議会の臨時会では、重要な人事および議案が審議された。議長の辞職や新たな議長、副議長の選挙が行われ、議会の運営体制が刷新されたことが大きな特徴である。
初めに議長辞職の件では、前議長の松澤堅二氏が辞職願を提出し、その後異議なく辞職が認められた。その後、副議長選挙が行われ、橘川佳彦氏が議長に、古市正氏が副議長として選出され、新体制が整ったと報告された。新たに選出された橘川議長は、今後の議会運営について「公平かつ円滑な議会運営に努める」と意気込みを語った。
人事案件に続いて、定数を満たした議員による常任委員会と特別委員会の委員選任も行われた。選任の結果、各常任委員会に必要な数の委員が選任され、議会運営が円滑に行える体制が確立された。特に基地政策特別委員会の委員選任では、地域密着型の政策への理解が求められる状況で、メンバーの選出が注目された。
その後、市長の古塩政由氏が提案した専決処分の承認についても議論された。第30号から第32号までの議案が一括で審議され、迅速に行う必要がある新型コロナウイルス対策としての緊急審議が進められた。特に、コロナ禍における給付金や減免措置が重点的に扱われ、多くの市民がその恩恵を受けることとなる。
最後に、綾瀬市監査委員の選任についての議案もスムーズに承認されたことを受け、会議の全議案が無事終了した。市の運営に対する監査機能が再強化されたことにより、透明性や市民に対する説明責任の重要性が改めて強調される結果となった。今年度の厳しい状況にもかかわらず、議会運営は着実に進行している。