令和4年3月定例市議会において、交通安全対策やコロナ禍の支援策などが議題に上がり、議員たちからの活発な意見交換が行われた。
特に「自宅療養中の高齢者の死亡事案について」の議論が注目された。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自宅療養を強いられる高齢者が増加しており、死亡例も発生していることから、今後の対策が求められている。この事案を受け、保健所の業務の非効率化や人的リソースの逼迫が指摘された。市民安全確保の観点から、市営のサポート体制を整えるべきとの意見が相次いだ。
また、「生活保護制度の現状と課題について」も議論の焦点となった。コロナ禍で支援が求められる中、生活保護への申し込みが減少している実態が報告された。市側は「支援が必要な市民が自ら相談しにくい状況にある」と認識し、相談しやすい環境整備の必要性が強調された。更に、低所得層向けの支援や、奨学金についての提案もあり、現行の制度に対する改善が必要との意見が一致した。
続けて「修学旅行費の支給方法の改善について」の発言があり、現行制度では旅行後の支給となっているため、経済的に厳しい世帯に対する負担が大きいとの指摘があった。現在の制度の見直しや、旅行前の支給について早期に検討を進めるべきとの意見が上がった。市民が教育を受けられる権利を保障するため、修学旅行などの教育支援の強化が求められる。
これらの議論を通して、綾瀬市のさらなる支援対策の充実が市議会で強く求められていることが浮き彫りとなった。市は今後、市民の声を踏まえた政策形成に努めていく考えを示した。