令和5年9月定例会が開会し、綾瀬市の補正予算案について、重要な議案が提案された。
特に令和5年度綾瀬市一般会計補正予算(第3号)は注目され、補正内容の詳細が示された。市長の古塩 政由氏は、この補正によって学校給食に必要な栄養価確保に向けた対策が含まれていると強調した。具体的には、給食食材費の価格高騰を受け、児童生徒に安定した給食を提供するために補助措置を講じるという。
また、肥料や燃料及び飼料の価格高騰に対して、園芸や畜産業者に対する給付も盛り込まれた。これにより、影響を受けている生産者の経済的負担の軽減が見込まれる。古塩市長は、「市民の生活支援に全力を尽くす」と述べた。
議案には、令和5年度綾瀬市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)についても触れられ、歳入歳出に7,403万6,000円を追加する必要性が説明された。こちらは、特に要介護者の支援を目的とした見直しが図られている。この補正により、現行の制度下で必要なサービスの提供が持続可能となることを目指している。
改正条例についても議論が進み、新型コロナウイルスの感染症等接触手当の特例廃止が提案された。これにより、消防職員が従事した業務に関しても見直しが求められるが、現場の危険を考えると、議内でも様々な意見が交わされた。
さらに消防活動を支えるために導入されるはしご付き消防ポンプ自動車(35m級)が可決されると、消防長の岡田 良春氏は過去の車両との違いやその性能に言及し、地域の安全を強化する意義を述べた。また、災害時の救助活動の柔軟性向上が期待されている。
これらの施策を通じて、綾瀬市は市民生活の質の向上を図り、経済的な支援を強化し、地域の安全性を向上することが求められる。議会では引き続き、各議案の審議を重ね、迅速な実施と評価を行っていく意向が示された。市では、各種の施策が市民にしっかりと認識されるよう広報活動も強化していく方針である。