令和3年9月定例会において、綾瀬市議会は高齢者福祉と学校環境整備をテーマに一般質問を行いました。各議員からは、コロナ禍での高齢者支援や放課後児童クラブの運営問題、学校の感染対策など多岐にわたる質問が呈されました。
まず、高齢者福祉について、井上賢二議員は、フレイル予防の重要性に言及し「コロナ禍の影響で外出が困難になり、高齢者の健康問題が深刻化している」と述べました。市長は、「ウィズコロナの時代において、地域とのつながりを重視した支援施策が必要である」と強調しました。
安藤多惠子議員は「小中学校の環境整備について」を問われ、教育長は「市内の学校の老朽化が進んでおり、計画的な改修が必要」とし、「特に体育館にエアコンを設置する取り組みが進行中である」と述べました。
松澤堅二議員は「脱炭素社会への取り組み」を提起し、市の今後の施策に対する期待を寄せました。市長は「脱炭素社会を目指すため、再生可能エネルギーの導入と自動車産業の転換を推進していく」と回答しました。
次いで、松本春男議員は吉岡字道庵橋地域の違法土砂問題を取り上げ、「市民の安全を優先すべき」と声を上げました。また、放課後児童クラブの運営に関する問題も指摘され、市長は「責任を持って運営体制を改善してまいります」と約束しました。
最後に、石井麻理議員が発達障害の現状と若者の就労支援について質問。教育長は「特別支援学級の設置や、個々の特性に配慮した支援を進めている」とし、就労支援の重要性にも触れました。市長は「地域での就労支援策を整備し、すべての市民が豊かに生きる社会を目指す」と述べました。
これらの議論は、綾瀬市が直面する現在の課題を踏まえて、市民の生活を守る意義深いものであり、今後の施策において重要な方向性を示すものである。