綾瀬市議会が令和2年9月定例会で行った一般質問では、コロナ禍における障がい者雇用や市政運営の今後について議論が交わされた。市長は、特に新型コロナウイルス感染症の影響による雇用状況の厳しさを指摘し、民間企業と連携した支援策の充実が重要であると述べた。具体的には、本市における民間企業の障害者雇用の状況が悪化しており、令和2年度の雇用状況には懸念があるという。また、障害者の雇用促進策として、職場環境を改善するための助成金制度を通じて支援を実施していることが報告された。
市職員の障害者雇用についても前進が見られ、継続的な募集と採用を実施し、障害者が様々な業務に関与できるよう環境整備が図られていることが確認された。特に、新しい障害者活躍推進計画が構築され、職務の拡大や配慮への取り組みが進められている。
次に、教育長は新型コロナウイルス感染症の影響下における学びの保障について説明を行った。感染防止対策の一環として、学校行事の精選や授業時数確保を行い、年度内に標準時数に近い形での授業実施が可能であると報告された。特に、タブレット端末が全児童・生徒に配布されることで、支援が必要な子供たちへの個別化指導が充実し、学習支援の強化が期待されている。
さらに綾瀬スマートインターチェンジについても言及。市長は開通が来夏を見込んで進められていることを強調し、変化する交通状況への柔軟な対応が不可欠であると述べた。周辺道路における交通流の変化を注視し、必要な交通対策を検討する意向を示した。特に、道の駅との連携を深め、地域経済活性化を図る姿勢が確認された。
また、犯罪防止対策としての市の取組に関しては、市民がより安全に暮らせる環境を実現するための一環として、防犯カメラの設置や防犯講演会、防犯活動の強化策が上げられた。市役所内での対応も進められており、関係機関との連携を強化するための努力が続けられているとのことである。