令和2年6月定例会が開催され、綾瀬市議会では重要な議案が提出された。
この中で特に注目されたのが、令和2年度綾瀬市一般会計補正予算(第3号)に関する専決処分の承認である。市長の古塩政由氏は、国の緊急事態宣言を受けた施策として、市内小中学校の臨時休業期間の延長に伴う経費について報告し、全児童・生徒に課題図書を配付する為の措置を講じたことを明らかにした。この施策は、児童・生徒の学力確保を目的としている。
一方、綾瀬市議会議員の青柳愼氏は、課題図書の種類選定や配付方法について質疑を行い、教育長の人見和人氏は様々な工夫を講じたことを示した。特に、児童たちが読書に触れる機会を増やすため、4冊を均等に用意し、各学校での配付を任せた点が挙げられた。青柳氏は、希望者による選択性の実施についても言及し、将来的な改善を求める意見を述べた。
さらに、綾瀬市では、農業委員会の構成に関する調整も行われ、議員報酬の改正条例も討議された。農業委員会の委員に占める認定農業者の割合を4分の1以上とすることが求められ、これは綾瀬市の農業支援を強化するための一環である。
また、介護保険料や国民健康保険税の減免に関連する条例改正が提案され、生活困窮者や子育て世帯に対する新型コロナウイルス関連の支援策が整備されることとなった。これにより、影響を受けた市民への支援が強化される見込みである。
本来、多岐にわたる議案の中で、議会は十分な議論を重ね、市民への説明責任を果たすことが求められる。この会議を通じ、綾瀬市の政策がどのように進化しているのか、注目していく必要がある。