令和元年釜石市議会の6月定例会が開催された。
議長の佐々木義昭氏が本日の出席議員が19名であることを確認し、会議の成立を宣言した。
さらに、会期は本日から6月21日までの12日間と定められたことが報告された。
市長の野田武則氏は、復興事業の進捗やラグビーワールドカップ2019に向けた取り組みなど、重要な報告を行った。特に、復興に関する進捗状況では、鵜住居地区における「いのちをつなぐ未来館」が多くの来場者を迎えていると述べ、今後の支援の必要性を強調した。
具体的には、復興公営住宅が完成し、土地の整備も完了したことが報告された。また、仮設住宅への入居は164世帯に減少しており、再建に向けた進展が見られると言及された。仮設団地の解体も進められており、1172戸の解体が実施されている。
また、ラグビーワールドカップに向けては、釜石鵜住居復興スタジアムの整備が進められ、現時点でバックスタンドの設営が終了したと報告された。市長はイベントに向けた交通整備の努力を述べ、観客のスムーズな移動を保障する方策に取り組む考えを表明した。
施政の中では、釜石市の各種条例に関する議案も多く議題として挙げられており、市税条例改正や国民健康保険税条例の改正案が議論される予定である。市長は特に地方税法改正への適応に関連する必要性に触れた。
会議は続いて、平成30年度の釜石市一般会計繰越明許費についても詳しく説明され、合計で42億7890万5000円の繰越が行われたことが報告された。さらに、公共下水道事業に関連する経費も繰越される見込みで、その総額は11億792万1000円にのぼる。これらの報告は地元の復興状況を如実に反映している。
また、議案スケジュールや今後の進行も確認され、今後の審議がどう進むか注目が集まる。市議会は、復興や地域振興に向けて引き続きの審議を行うと結束を固めた。
最後に議長は、各議案や報告に対する承認を求め、全体の意見聴取を進めることを宣言して会議を閉じた。