令和5年3月15日に開催された釜石市議会定例会では、多くの議案が討議された。
議案第13号として、令和5年度釜石市一般会計予算が提案された。提案者の古川愛明議員は、予算総額が206億円であることを明らかにし、まちづくりの推進が重要であると強調した。特に、震災復興後の段階を迎えているとし、避難計画の整備が急がれると述べた。
また、医療福祉の向上に向けた施策についても言及。新年度には、子供医療費助成制度や妊産婦医療費補助制度の拡充が行われる。さらには、聴力が低下した高齢者への補聴器購入助成制度も新設され、生活の質向上に寄与することが期待されている。
次に議題に上がったのは、議案第14号の国民健康保険事業特別会計予算である。これも異議なしで可決され、医療福祉の充実を図る方向性が示された。
議案第35号では副市長の選任が提案され、平松福壽氏が新副市長に選任されることが決定した。野田武則市長は、平松氏の業績を評価しつつ、今後の市政における期待を述べた。
各議案が次々と採決に移り、予算関連の議案は全て原案通り可決された。また、市議会改革特別委員会による「釜石市議会基本条例」の制定についても審議され、全会一致で承認された。これによって市民との関係や議会の役割が明確化されることが期待される。
最後に、市議会の議長は、出席した議員や関係者への感謝の意を表し、定例会を締めくくった。これにより、釜石市議会は未来への一歩を踏み出すことになる。