令和3年釜石市議会の3月定例会が開催され、議員たちは市政に関する重要なテーマについて意見を交わした。
特に、新市庁舎建設に関する議論が注目を集めた。野田忠幸議員は「発注者である釜石市に求められる役割には、設計者との良好なコミュニケーションが不可欠とし、特に設計図の精査が必要だ」と指摘した。市長の野田武則氏は、「新庁舎建設に関する配慮事項について、専門的な提案を求めている」と答え、進捗状況を明かした。
さらに、認知症対策についても議論が深まった。野田氏は、認知症早期発見のための具体策として「市での認知機能検診と精密検査の費用助成を検討すべき」と主張。市は、既存の相談会で認知症の初期症状を啓発していることを説明したが、助成の実施が求められている。
釜石港を取り巻く物流情勢の議論では、平野弘之議員が「新型コロナウイルスの影響により、コンテナ船運航が不安定になる中で、釜石港の物流の維持が重要である」と発言した。市長は国際コンテナ戦略を説明し、釜石港の物流振興に努める姿勢を見せた。