令和3年3月18日に釜石市議会で定例会が開催された。
この会議では合計12件の議案が上程され、議論の末、すべて原案通り可決された。
議案の中には、釜石市敬老祝金条例や介護保険条例の改正案、令和3年度一般会計予算が含まれている。
特に、一般会計予算はおよそ205億円規模で、その中には震災復旧事業にかかる6億5000万円が含まれる。
予算特別委員会の委員長を務める古川愛明議員は、震災から10年が経過し、復興事業が完了に近づいていると強調した。
主な震災関連事業には、被災市街地復興整備と都市公園の復旧などが含まれている。
磯崎翔太議員は、震災の影響を受けた公園や広場の復旧が進展しており、地域住民にとっての憩いの場が返ってくることを期待していると言及した。
また、地域経済の活性化には新型コロナウイルス対策も重要だ。
経済的支援や地域における消費喚起のための事業を推進する必要性を訴えた。
磯崎議員は、民間との連携強化や、外部人材の活用による地域課題解決を強調し、特に医療体制の強化に対する施策を求めている。
他の議案では、国民健康保険や後期高齢者医療事業に関する予算が採決され、いずれも異議なく通過した。
議長の木村琳藏氏は、審議の中で出された意見や要望を受け止めつつ、財政運営と人材の適切な活用が重要であると述べた。
また、議会会議規則の改正案についても賛成の声が上がり、女性や多様な人材の参加を促進する環境整備が進められる。