令和4年3月、釜石市議会は定例会を開催し、市長の施政方針演述と教育長の教育行政方針演述が行われる。
市長の施政方針を述べる「野田武則市長」は、東日本大震災からの復興と新型コロナウイルス対策の重要性を強調した。
市長は、震災から11年が経過する中、多くの方々の支援に感謝し、持続可能な街づくりのために「第六次釜石市総合計画」の策定を進めていることを報告した。
「市長は、人口減少や少子高齢化への対策」として、移住政策や子育て支援に重点を置く考えを示し、「令和4年度においても新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、市民が安心して暮らせる環境を整えたい」と述べた。市政運営に関しては、各分野の重点プロジェクトを設定し、効果的な施策の展開を進める方針が明らかにされた。
一方、「教育長高橋勝氏」の施政方針演述では、持続可能な社会に向けた教育の重要性が取り上げられた。教育長は、校内に「コミュニティ・スクール」を設置し、地域との協力を強化する考えを表明。特に東日本大震災を経験した学生たちが、未来のリーダーと成り得るよう、教育内容には「防災教育」が組み込まれることが強調された。
さらに、教育長は「健やかな体・豊かな心」の育成に向けた施策を進め、全ての児童生徒の幸福を追求する方向性を示した。地域との交流やキャリア教育についても触れ、市民全体が一緒に子供たちを支えることを呼びかけた。
このように、両者の方針は、釜石市の今後の発展に向けて、市民の関与と支援を促進するものとなっている。会議はその他の議案に移り、様々な条例案や予算案が一括して議題にかけられた。