令和2年3月5日の定例会では、新花巻図書館複合施設整備事業構想など、様々な議題が扱われた。
最初に、一般質問が行われ、櫻井肇議員が新花巻図書館複合施設整備事業構想に関する質疑をした。彼は、整備基本構想が示されたことに対し、具体的な賃貸住宅やテナント施設の取り扱いについて質問した。市長の上田東一氏は、基本構想に基づく図書館の必要性や地域振興について説明を行い、整備計画の進捗状況を報告。この整備は市民交流と学びの拠点として期待されている。
次に、メガソーラー設備の設置についての質疑が集中した。藤井幸介議員は、急速に進むメガソーラーの現状と、その影響による土砂災害リスクに言及。市長は、設置場所について情報を提供し、安全対策の必要性を強調した。特に、過去の崩落事故からの教訓を踏まえ、安全管理や地域住民の不安を解消する方策の検討が求められる。
さらに、除雪業務に関する質疑も行われた。菅原ゆかり議員は、降雪が少なかった昨年度の業者への影響を問い、収益に悪影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らした。市長は、業者の安定を図るために、今後委託料を見直す方針を示した。
また、乳がん対策については、高橋靖健康福祉部長が更新を行い、受診率向上の取り組みを説明。その中で、乳がん検診の受診者から高い評価を得たことも報告され、意識向上の活動は多方面にわたることが分かる。
今後の投票率向上策や、若者議会の設立を求める声が上がり、市政において若者の意見を重視する必要性も強調された。特に、政治に対する理解を深める教育や活動が必要との意見が示され、関心を持たせる施策が求められる。
全体を通じ、住民の安全や福祉向上を図るための施策が確認され、今後の市の運営に期待が寄せられる会議となった。