令和5年12月6日、紫波町議会において、冬期の生活支援や経済的支援、男女共同参画の推進、さらには公民連携についての議論が行われた。
本会議では、冬期の生活支援としての除雪活動が議題に上がり、高齢者や障がい者への支援が求められた。熊谷泉町長は、町内で除雪ボランティア活動が増えていることを挙げ、地域ごとの協力体制の重要性を強調した。これに対し、村上みさと議員は、シルバー人材センターや外部業者の活用を周知する必要があると指摘し、町からの積極的なサポートを求めた。
経済的支援については、コロナ禍や物価高騰に悩む町民の状況が報告された。熊谷町長は、住民税非課税世帯に対する給付金事業が実施されており、さらに国の政策に基づき新たな給付金支援についての動向を見守る考えを示した。また、村上議員は、支援が非課税世帯に限られていることに対し、全世帯への支援拡大を呼びかけた。
男女共同参画に関して、熊谷町長は、固定的役割意識の解消や慣行の見直しが進んでいる傾向があると述べた。議会での意見交換会に参加することが難しい女性の意見をどう取り入れるかが課題であり、村上議員は、SNSを使った意見吸い上げの枠組みを提案した。
最後に、公民連携の状況についても話が及ぶ。熊谷町長は、地域の要望を基に、事業を進めることの重要性を訴えたが、村上議員は、町民への情報共有が不足していると指摘した。これに対して、町長は、今後も適切なタイミングで情報公開を行い、町民との関係を強化する意向を示した。
今回の議論からは、町が抱える様々な問題に対する議員の真剣な姿勢が見受けられた。地域の声を反映するための取り組みが引き続き求められている。