花巻市の令和2年第3回定例会が開催され、行政報告と教育行政報告が行われた。
上田東一市長は新型コロナウイルス感染症対策を中心に報告し、地域外来・検査センターの設置などを説明した。これまで県内では計22人の感染が確認されているが、花巻市内では感染者が確認されていない。
市長は、感染拡大防止への取り組みととして、県の方針を注視することや、保健所や医師会との連携を強化することを強調した。特に、検査センターの設置によって、迅速な検査体制が整備されており、これまでの確認された患者は全て陰性であった。今後も継続的に専門家の意見を聞きながら対応を進める意向を示した。
また、行政報告で市関連施設の利用制限についても言及。感染症患者の発生を心配し、利用制限を4段階に設定したガイドラインを策定。市内での新型コロナウイルス感染症の流行を想定し、適切な対応を図っている。
さらに、社会福祉施設への感染症対策支援事業も実施。市は、社会福祉施設が必要な経費の上乗せを行い、報告された予算案にはそのための関連予算が含まれていると発表された。これは、衛生用品や消毒経費を補助するもので、最大10万円の支援が見込まれる。