令和5年3月定例会において、阿部一男議員や久保田彰孝議員などの質問が交わされ、新花巻図書館の整備や市の子育て・農業振興策について議論が行われた。
特に新花巻図書館の整備については、高校生や市民からの意見が多く寄せられ、駅前に整備されることを希望する声が多い一方、旧総合花巻病院跡地案も根強い支持を得ていることが明らかになった。市長(上田東一君)は、市民の意見を踏まえた上で、両方の利益を検討する必要性を強調した。この中で、新図書館に関する市民説明会が行われ、その内容はホームページにて公表された。市長は、旧病院跡地の条件および駅前のスポーツ用品店敷地の譲渡条件の提示を待ちながらどちらが適切かを比較できるデータを集め、市民からも意見を集約していく意向だ。
また、マイナンバーカードについても新型コロナウイルスの影響から徐々に安心を取り戻しつつ、その利用拡大が進められている。特に、子供や高齢者の取得が難しい現状を鑑み、今後は行政からの切り込みやサポートが必要不可欠だとの認識が示された。
さらに、保育士の確保に向けた具体的な支援が求められ、地域の保育士確保策や処遇改善に向けた市の取り組みの重要性が討論された。市内では実際の支援と改善策が進められているものの、依然として保育現場の処遇が課題であることも指摘された。