令和5年3月3日の大規模議会では、一般質問が行われた。議題は多岐にわたり、特に地域の未来に関わる内容が取り上げられた。さまざまな視点で市政が触れられ、議員らが活発に議論を交わした。
その中で、ＪＲ花巻駅の橋上化に関する質問では、本舘憲一議員が事業主体の明確化を求めた。事業費約38億円の内訳や、ＪＲ東日本が負担する費用が極めて少ないことが問題視された。市長の上田東一氏は、自治体の負担を減らすために、国の補助を受けながら進めていくと述べた。現時点では、鉄道利用者の多くがこの自由通路を用いる中で、自由通路の整備方法についても議論がされ、補助制度の問題が浮き彫りになった。
次に、大原健議員は旧新興製作所跡地の現状について言及した。廃墟状態の跡地は、地域のイメージを損ない、早急な対応が求められる。市長は、岩手県産業復興などの取り組みや、地元企業との連携を考慮していることを示した。
また、保育士確保の重要性も強調され、市内私立保育園における再就職支援金が重要な施策であるとされ、育児休業から復帰に伴う入所希望が多い現状に対して、高橋理恵市民生活部長は、離職の原因や対策について今後の方針を検討していくと述べた。
一方、救急業務について岡田消防長は、過去5年間の出動件数の増加を報告した。特に、令和4年は多くの感染者が救急車を利用し、不適切な利用の防止が求められている。そのため、自家用車やタクシーを利用するようお願いするなどの取り組みが行われている。
さらに、消防団応援事業の登録店舗数は、平成28年から増加しており、その効果が実感されていると伝えた。地域での消防団支援を強化し、今後も地域の安全を守る取り組みが進められることが期待される。
この日の討論を通じて、市政における重要な問題が浮き彫りになり、地域住民への配慮が求められることが改めて確認された。最終的には、各議員から求められる課題に対し、真摯な取り組みが今後も必要とされると認識されている。